ジュース・パン・トローチは英語じゃないかも?
カタカナで表記される日本語は、英語と同じ意味として使われていないものが数多くあります。
同じ言葉でも日本語の意味と英語の意味が少しだけ違うこともあれば、全く違うことだってあります。 しかも英和辞典さえ間違っていることもあります。
日本では甘い飲み物のことをひっくるめてジュースと言う傾向があります。 コーラもゲータレードもオレンジジュースも「ジュース」と言ってしまうことがありますね。
飲食店ではそれらが「ソフトドリンク」のメニューに入れられてしまっていることが多いですね。
英語ではカテゴリー分けがはっきりしています。 大まかに以下に分けられます。
●ソフトドリンク
●スポーツドリンク
●ジュース
一つずつ説明します。
▪️コーラはソフトドリンク
▪️ゲータレードはスポーツドリンク
▪️オレンジジュースはジュース
ゲータレードやオレンジジュースはソフトドリンクのカテゴリーに入らないのです。
コーラやゲータレードはジュースとは言いません。ジュースとはフルーツが入った飲み物のことです。
また、来客の際など人にジュースを勧める時に「ジュース飲む?」などジュースだけを言うことはありません。「アップルジュース飲む?」とか「オレンジジュース飲む?」など何のジュースかはっきりさせます。
日本の居酒屋のメニューにはアルコール以外の飲み物が全てソフトドリンクのカテゴリーに入っていますね。もちろん烏龍茶はティー であり、ソフトドリンクではありません。
ちなみにコーラはコウク、ビールはビヤァと言えば通じます。
ただ、「コウクください。」と言って出てくるのはコカコーラとは限りません。ペプシかもしれません。
カタカナ言葉には英語以外の言語に由来するものもあります。 例えば、パンはポルトガル語に由来しており、英語ではありません。
英語でパンというとフライパンのことになります。
食べるパンは英語でブレッドですが、種類によってはブレッドとは言いません。 例えばトースト・バケット・ベーグル・クロワッサンなど。
トーストとは焼いた食パン一切れのことです。
最近は日本でもフランスパンのことをバケットと言いますね。 それにクロワッサンやベーグルのことをパンと言わなくなってきましたね。
でもブレッドと言うようになる時代はまだまだ先でしょうね。
口の中で溶かして喉の痛みや咳を抑える薬「トローチ」。これは英語圏でほぼ通じません。
トローチ(troche)を英和辞典で調べてみると、 《のどの痛みをなめてやわらげる錠剤》 と書いてある。
「辞書に載っているなら間違っていない。」と思うかもしれませんが、ここがカタカナの気をつけるポイント。
実はトローチという言葉は英語圏で一般的ではありません。ほとんどのネイティブスピーカーはトローチという言葉を知りません。
日本でいう「トローチ」(のどの痛みをなめてやわらげる錠剤)は英語で何と言われているかというと、
throat lozenge スロート ローゼンジ (直訳:喉の錠剤)
または
Cough drops コーフドロップス (直訳:咳の飴)
このように外来語からきたカタカナ言葉はそのまま英語として使えると思ってはいけません。
カタカナはまず疑って調べることが大事です。
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