日本人は過去完了形を間違って教えている!!
過去完了形を理解するには、まず現在完了形を理解しておかなければなりません。
現在完了形を理解せずして過去完了形は絶対に理解できません。現在完了形さえマスター出来れば過去完了形は簡単に理解できます。
現在完了形の「継続した時間(時間の線)」をそのまま過去にスライドさせると過去完了形になります。 図で見ると解りやすいでしょう。
完了した時点が過去であることがポイントです。 過去に完了した「時間の線」に焦点を当てています。
実はネイティブスピーカーでも過去完了形を使う機会はあまりありません。
なぜなら、使う場合のほとんどが、満足しなかった、後悔した過去の出来事についてだからです。
「〜していたら〜だったのに」という文章くらいにしか使わないということです。
If she had studied hard, she would have passed the English language exam.
彼女は一生懸命に勉強していれば、英語の試験に合格したのに。
I wish I had been brave enough.
(あの時)もっと勇敢であれば良かった。
(その時の出来事について話している時に使えます。)
ちなみに、今現在「もっと勇敢だったらいいのに。」
と思っているのであれば、
I wish I was brave enough.
となります。
後悔の文章以外でも過去完了形を使うこともできますが、それより簡単な表現に言い換えられることが多いです。
例えば
The train had left before I got to the station.
駅に着く前に電車が行ってしまった。
これは文法的には正しいですが、普通は単純に
「電車に乗り遅れた」
I missed the train.
と言うことが殆どです。
このように過去完了形は満足しなかった、後悔した過去の出来事くらいしか使いませんが、日本ではこれを伝えている人がいません。 英語圏で使われている生きた英語を学んで欲しいと思っています。
過去形は過去の「時間の点」に焦点を当てています。だから、過去形の文章には時(いつ)を表す表現を付けることがほとんどです。
I studied English yesterday. 私は昨日英語の勉強をした
これにyesterday が無かったとするとどうなるのでしょう。
I sudied English.「 私は英語の勉強をした....」
これを言われた人は、「いつの話?」と思うでしょう。
しかし、「昨日何をした?」と聞かれたのなら、yesterdayを省略してI sudied English. だけで構いません。
過去完了形と過去形の違いはわかりましたか。
ただ理解しただけではあまり意味がありません。会話やテストで瞬時に使えるようになっておかなければなりません。
時制の使い分けが簡単に出来るようになる方法と、一瞬で英語を組み立てて話せるようになる方法が「英語上達に金を使うバカ」という記事に記載されています。
これにより、スピーキングもリスニングも長文読解も楽に出来るようになります。
長い記事ですが、日本人がなかなか英語が上達しない理由や、最短最速で効率的に英語をマスターする方法も書いてあるので、じっくりと読んでください。
これからの英語人生に大変革が起きるでしょう。