ネイティブの様に発音する必要は全く無い
英語を話せるようになるには「文章組み立て能力」と「単語力」が身につく勉強法を知る必要があると前に書きましたが、もう一つ「発音力」が身に付く勉強法を知ることも必要です。
日本人は「英語の発音」に対する認識が人によってかなり異なるので、まず確認をしておきたいと思います。
ネイティブのような英語の発音が出来るようになる必要はありません。相手に通じる程度の発音ができれば充分です。
今や英語は80カ国以上で話されており、それぞれの国や民族または地域にそれぞれ独自の発音や訛りがあります。そしてそれぞれのオリジナル英語を自信を持って話します。
オリジナル英語を恥ずかしがるのは日本人だけです。日本人は日本訛りの英語に自信と誇りを持って話せば良いのです。
それでは通じる英語の発音ができるようになる勉強法をお伝えします。
この3つを押さえれば通じる発音が誰でも出来るようになります。
1.文章中の単語と単語でつなげられるものはつなげて発音する
前の単語の最後が子音で後の単語の最初が母音の場合はつなげて発音しますが、それに関わらずつなげて言われるものはたくさんあります。つなげることにより自然で短くリズミカルなフレーズになります。
例:
●Can you say that again please? の場合、
「キャン ユー セイ ザット アゲイン プリーズ」と発音する英語学習者をよく見かけます。日本での生活が長い英語教師なら解ってくれるかもしれませんが、そうでなければ解ってもらうのは難しいかもしれません。
実際はの発音はこうなります。
Canとyouをつなげてキャンニュウ
thatとagainをつなげてザッタゲン
全部つなげて 「キャンニュセイ ザッタゲンプリーズ?」 と発音します。
●I didn’t catch what you said. の場合、
Whatとyouをつなげてワッチュ
「アイディドゥントゥ キャッチ ワッチュセードゥ」
●Could you write that down please? の場合、
Couldとyouをつなげてクッジュ
Write that down を全てつなげてゥライダッダウン
「クッジュゥライダッダウン プリーズ?」
英語の勉強は「聞き取り」と「発音」がとても大切です。英語を聞くたびに、どことどこが繋げられれているか注意して聞き、真似して発音しましょう。これが解るようになるとリスニング力もアップします。
2.THとS, LとR, UとAの発音の区別をつける
日本人にとってはこの3つの発音の違いを認識し発音することは難しいようです。しかし、この3つの発音の区別が出来ればあとはそれほど日本人にとって難しい発音はないようですので、最低この3つはしっかりマスターしましょう。
●thの発音のコツは舌を歯の裏でも先でもとにかくどこかにつける。
舌を噛む必要はありません。例えばbathroom を「バスルーム」と日本語のように言うと全く通じませんが、スの発音のところで舌を歯につけるだけで通じます。
●Sの発音は日本語のスと少しだけ違う。
日本語のスの場合は口をとがらして発音する傾向にありますが、英語のSは口をとがらせず息を出すように発音します。
Bus を日本語のバスと言って通じることもあるかもしれませんが、バスのスを口をとがらせず小さめに息を出すように言うと通じやすいです。
●Lが最後にくる単語は舌の先を歯の裏につけて「ウ」と発音。
例えばBellを「ベル」と言っても全く通じませんが、舌の先を歯の裏につけたまま「ウ」を発音してみてください。通じるはずです。
●Rは皆さんご存知だと思いますが、ただ舌を上に丸めるだけです。
●A と Uの発音の微妙な違いは重要
bath と bus の th と s の発音の違いは解ったと思いますが、Bathのa と Bus のu の違いもあります。
a の発音の時はそれほど日本人は意識する必要は無いと思いますが、uの発音のときは「あ」と「う」の間くらいの音を出しましょう。
3.アクセントの位置を間違えると全く通じない
「バスルーム」の英語の発音はバにアクセントを付けます。日本語ではルにアクセントを付けて発音しますが、日本語を知らない外国人には全く通じないでしょう。アクセントの位置は英会話の基本中の基本です。知らなければ英語は話せません。
しかし、全ての単語のアクセントを知らなくとも、英語を聞く機会そして話す機会を増やしていけば、初めて知った単語でもどこにアクセントが付くかだいたい分かるようになってきます。
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この3つのポイントをおさえるだけで、ネイティブスピーカーに通じる発音がほぼできるようになります。発音のコツをつかめば、同時に聞き取り能力もUPします。
これらを踏まえた上で、英語をたくさん聞いて真似すると発音が良くなります。サンドイッチ英会話は発音を練習するのに適した教材です。さらに、自分の話したい文章を頭の中で一瞬で組み立てて発音出来るようになる教材です。
何度も言いますが、決してネイティブのような発音をする必要はありません。英語の勉強で重要なことはネイティブに通じる英語を話し、コミュニケーションすることです。