「英語は難しい」の思い込みを払拭すれば大人の脳は英語上達が早い
英語のように時間をかけて上達していくような物事の場合、「難しいと思い込んだことが実は簡単なことだった。」と理解するまでに多少の時間がかかる。
しかも、日本には良い教材がないし、英会話教室やオンライン英会話はスピーキングのトレーニングを行わずに会話をしてしまう。
だから、大人になってまた英語の勉強を初めても、早い段階で「やはり難しい」と思ってしまう。
それを年齢のせいだと思ってしまう人もいる。
「頭の柔らかい若いうちに勉強しておいた方が良い。」と思い込んでいる人が多い。
また、帰国子女のネイティブな英語の発音を聞いて、「英語学習は若い時の方が良い。」と思い込む人も多い。
確かに子供の時に英語に触れていれば発音はネイティブのようになる。
しかし、文章を組み立てて話すという、英会話の最も重要で主要なことは、発音と全く関係がない。
臨界期について別の記事で触れたように、3〜16歳までに海外で長期間生活した人は自然に文法的な言語の規則を体得する。
臨界期を過ぎた17歳以上でも、文法や英語の規則を習得すれば、文章を組み立てて話すことが出来る。
要するに大人には発音をネイティブのようにするのは難しいが、その必要もない。通じる発音さえできれば良い。
大事な事は、英語の文章を組み立てて話せるようになる事。それに年齢は関係ない。
長期間海外で生活した人は長時間英語を使ってきたから話せる。ただそれだけのことだ。
若い時の方が記憶力が良かったと言う人がよくいるが、それは若い時は一所懸命覚えようとして勉強しただけだ。
脳は30歳以降の方が冴えている。
思春期から20代にかけて脳は主要な成長をし、30代になると灰白質が薄くなり、白質が厚みを増す。
灰白質の薄まりは、ある状況における特化、つまり効率化を意味する。
白質の厚みの増加は、脳の様々な領域の接続の成長を意味する。
前頭前皮質も成長を続ける。
前頭前皮質は、注意、複雑な計画、意思決定、衝動の抑制、論理的思考、組織だった思考、人格の発達、リスク管理、短期記憶などに重要な役割を果たす。
だから、25歳を過ぎれば前頭前野が活発になり感情に振り回されにくくなるし、脳が完成に近くなるので英語の勉強を再開するのに良い時期だ。
もしくは脳の働きが効率的になっていく30代から始めるのも良いだろう。
しかし、年齢限らずいつから初めても良い。なぜなら実は脳はいつまでも成長を続けることが最近わかってきているからだ。
「もう若くないから英語が身につくのが遅い。」と言う人がよくいるが、それも思い込みでしかない。
私のスクールで56歳から英語の勉強を始めて1年で上級クラスに入った生徒もいる。
「勉強は頭の柔らかい若い時にするものだ。」そう思い込んでいる日本人は多い。勿体無いことだ。
一度ついた苦手意識やイメージを払拭するには、脳にそれが簡単だとか楽しいなどのイメージを植え付ければいい。
短期間で効率的に英語が話せるようになるスピーキングの教材でトレーニングするのが最も効果的な方法だ。
スピーキングのトレーニングとは、単にスピーキングすれば良いものではない。
音読すれば良いというものでもない。
スピーキングとは
1 一瞬で文章を組み立てる
2 発音する
この2つの段階がある。
この2つのどちらもトレーニングする教材でなければならない。
2003年にスピーキング教材を探したが、一つもなかった。だから作ることにした。
それがサンドイッチ英会話である。
この教材を繰り返し聞いて話せば、一瞬で英語を組み立てて発音できるようになる。
文法的解説もあり、「文法は難しい」という思い込みも払拭できる。
中学高校時代にほぼ毎日1時間は英語の勉強をしたのではないだろうか。
この教材で毎日1時間もスピーキングのトレーニングを行えば、半年で英語は話せるし聞ける。
あなたの「英語は難しい」「話せるようになるのに時間がかかる」という思い込みは簡単に払拭されるだろう。